アドリア海を隔ててイタリアと向かい合うバルカン半島西部の国モンテネグロ。その海岸線が陸地に入り込み、複雑な入り江となったコトル湾の最奥部にある港町がコトルです。地中海に面したコトルの旧港は、ベネチア時代に築かれた要塞に囲まれています。三方を険しい山々に囲まれた要害の地であり、天然の良港でもあったコトルには古来、多くの交易船が行き交い繁栄。往時の名残りが今も見られます。アドリア海で最もくぼんだ部分の一つであるコトル湾　Boka Kotorska　に面しています。

コトル旧市街は、石造りの家々の間を狭い路地が連なる迷路のような造りの町。17世紀に建てられた大時計のある中央広場や石畳が敷かれた旧市街の散策が楽しめます。

コトル旧市街の西側の入口である海の門は、その名の通りコトル湾に面しています。

旧市街で一番大きなオルジャ広場は、レストランのテラス席が並ぶ華やかな雰囲気。広場に立つ時計台は、コトルのシンボルで1602年建造、400年以上もコトル旧市街の時を刻み続けている時計です。

オルジャ広場から路地を北にあるのは、聖トリプン聖堂を有する聖トリプン広場。コトル旧市街で最も高い建物である聖トリプン聖堂は1166年に建てられたものです。聖トリプン広場から西は、おしゃれなレストランやお土産が連なるコトル旧市街のメインストリートのような路地、東へ行くと、少し静かな雰囲気の路地が続き、南側入口のグルディッチ門へと至ります。

旧市街南側の入口であるグルディッチ門は、コトル旧市街を取り囲む城壁の砦部分に作られた入口。門をくぐったところから、城壁のコトル湾に面した西側に無料で登ることができます。

広場に面して建つのは聖ニコラ聖堂。
20世紀初頭に作られた新しい聖堂です。聖トリプナ広場から、路地を西に進むと、聖ルケ広場にいたります。広場にはもう一つ、12世紀建造の小さな聖ルケ教会もひっそりと建っています。聖ルケ広場から北へ進むと、旧市街北側の入口である川の門にいたります。

その名の通り、澄んだ緑色の水をたたえるシュクルダ川に面した川の門。門の前にはシュクルダ川にかかるアーチ式の石橋があり、人気の撮影スポットとなっています。

コトル湾に面した城壁と、山の斜面に築かれた城壁は実は繋がっており、コトル旧市街は城壁に完璧に守られています。コトル湾に面した城壁への入場は無料で、グルディッチ門周辺とオルジャ広場西側に上り口があります。このコトル湾沿い部分の城壁からは、コトルの旧市街の建物を間近に見ることができます。山の斜面部分の城壁については、川の門近くにエントランスがあり、€8の入場料がかかります。

出典：mork.mmm.me

コトルの地元の人に絶大な人気を誇るとにかくジューシーなモンテネグロ風バーベキューのレストラン。噛むたびに肉汁があふれ出てきて、ああ、今肉を食べてると実感します(笑)クロアチアに比べてビールも安いモンテネグロ。暑い日に肉を食らいながらビールをごくり。鶏肉ってこんなに美味しかったっけ？素晴らしいモンテネグロの思い出に自問自答してしまうほどでした。素晴らしいモンテネグロの思い出に！コトルは他都市からの日帰りも可能なものの、モンテネグロ観光の拠点として他都市へと足をのばすには便利な町、旧市街外側の港沿いの開放的な雰囲気も魅力的です。